転職成功者インタビュー

株式会社竹内製作所
岩上啓二さん(仮名・アフターセールスサポート) 40歳

長野県への移住を良いきっかけと捉えて視野を広げ、海外売上98%の建機メーカーへ。

大手物流会社の国際貨物部門で15年間のキャリアを積んできた岩上さん。マンションも購入し、このまま関東で暮らし続けると思っていたが、子どもが生まれて子育て環境を考えるなかで、配偶者の出身地である長野県への移住を決断。そこから転職活動が始まった。

移住先が長野県東信地域と決まっていたため、そのエリアの企業を探すために見つけた転職支援会社がリージョナルキャリア長野だった。紹介されたのは長野県に本社がある建設機械メーカーの竹内製作所。海外売上が98%ということを知り、「長野にこんな会社があるなんて」という驚きがあったと振り返る。

「40歳にして、新たに学べる環境にいられることがうれしい」と語る岩上さんの転職ストーリーをうかがった。

※本記事の内容は、2024年3月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで123日間

転職前

業種
運送業
職種
法人営業
業務内容
国際貨物の法人営業

転職後

業種
建機メーカー
職種
アフターセールスサポート
業務内容
発注業務

転職するのなら今までと違う業種、メーカーで働いてみたいと思った。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

竹内製作所は建機メーカーで、製品のほとんどが海外へ向けて販売されています。私は製品の取り換えパーツを扱っているアフターセールスサポート部に所属しており、発注業務を担当しています。

当社は製品本体の販売はとても好調なのですが、補用部品の販売については戦略的に取り組んでいく必要があるので、強化しているところです。

前職での経験を活かす形で、社内の物流の改善も担当しています。「当社は物流に関する業務が営業担当者の負担になっており、そうした部分の改善に力を尽くしてもらいたい」ということを入社時にも求められました。

入社前のご経歴を教えてください。

東京の大学を卒業後、新卒で物流会社に入社して15年間勤めました。担当していたのは国際貨物、主に航空貨物の法人営業です。メーカーの海外営業部を訪問して輸送内容を伺い、配送先の現地のレギュレーションを調べて、コンタクトを取って発送までの手配をする、といった仕事です。

海外と関わる仕事がしたいと思っているなかで、こういう仕事があると知り、縁あって入社しました。15年続けていましたし、仕事自体は面白かったので今回の移住がなければ辞めていなかったと思います。

転職のきっかけは?

妻の実家がある長野県への移住です。いま、小学生の子どもが二人いるのですが、ひとつは子育てをするには関東より長野の方が良いのではないかと思ったこと。もうひとつは、私の仕事が忙しくて帰宅時間が毎日とても遅かったので、そういった意味でも環境を変えた方が良いのではないか、と数年前から考えていたことを決断し、実行に移しました。

最近は、完全リモート勤務で仕事を変えずに移住できる会社もあるかもしれませんが、私の場合はそれが難しかったですし、仕事自体には満足していたものの、「こういう機会があるなら一度変えてみよう」と思って転職を決めました。

転職活動はどのように進めましたか?

転職支援会社を通して転職活動しようと思って、まずは何社か登録をしました。長野県のなかでも東信地域に住むことが決まっていたので、そのエリアの企業を探していくなかで、リージョナルキャリア長野(運営会社:株式会社エンリージョン)を見つけました。

私自身は前職に不満があった訳でなく、長く働くつもりでいたのが、移住を決め転職をするという流れだったので、最初は気持ちが乗りませんでした。

担当コンサルタントの小澤さんにもその気持ちを正直に伝えると、その気持ちをどうすべきかと一緒に悩んでくれました。何社かの転職支援会社に相談をするなかで、小澤さんが特に親身になってくれたので、リージョナルキャリア長野で探そうという気持ちになりましたね。

今の会社に決めたポイントは?

前職が物流だったので、同じ業種という選択肢もあったと思うのですが、転職するからには違う仕事をしてみたいと思っていました。

また、前の会社では転職してメーカーに行く人が多かったこともあり、自分にもそういうチャンスがあれば、という思いがありました。

竹内製作所のことは小澤さんから紹介いただくまで知りませんでした。98%が海外売上と聞いて、長野県の会社でこんなに海外売上の高い会社があるんだということに驚いて、興味を持ちました。

前職の時、上場している新しいお客様に対しては、株主向けの報告書や事業計画をいつも確認し、会社の意思を汲み取っていました。竹内製作所もそうした部分がしっかり書いてあったので、会社のことは非常に理解できましたし、面白そうだなと思いました。

面接はオンラインで行い、内定通知後に初めて会社を訪問して、そこで入社を決めました。内定までの期間が早く、熱心に声をかけてくれた印象があったことも大きかったです。

転職への第一歩は勇気がいるけれど、その先には恵まれた場所が待っていた。

転職していかがですか?

いろいろ任されながら頑張っています。アメリカとヨーロッパのお客様がほとんどなので、少しずつ出張も行くようになってきました。

仕事内容で言うと、最初はゆっくり育ててもらえたと感じています。職場の皆さんも良い方ばかりで、中途入社の社員が多いという背景もあると思うのですが、受け入れる雰囲気など、環境としてはすごくいいですね。

いまは、業務改善しないといけないところが出てきているので、そのテーマに取り掛かっているところです。

転職して良かったと思うことは?

40歳という年齢で学ぶ機会が生まれていることが、すごく嬉しいです。英語もそうですし、業務内容も、重機のことも、パソコンのことでさえも意外と知らなかった部分があるので、日々勉強ですね。

仕事内容もまったく違っている訳ではなく、時には前職とも関わりがあって、知っている人とやりとりすることもあるので面白いものだなと思いますね。

困っていることや課題はありますか?

英語ですね。前職でも英語は使っていましたが、海外支店があったので海外のことは現地で完結することがほとんどでした。竹内製作所の場合は現地拠点があっても、私がいる本社とやりとりすることが多く、基本すべて英語なので少し苦労していますね。

私のセクションの上司はアメリカ人で、会議もすべて英語。もう少し頑張らないといけないと思っています。

生活面での変化はありましたか?

大きく変わったのは電車通勤から車通勤になったこと。埼玉に住んでいたので通勤は片道1時間半くらいかかっていたのが、いまは家から車で15分くらい。遅くても20時には家に帰れています。

前職は22時、23時帰宅もありましたが、今は子どもたちが起きている時間に帰れるようになったことが大きく変わりましたね。

趣味で言うと、戸建ての家を買ったので庭でガーデニングや家庭菜園を妻と一緒に楽しんでいます。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

一歩踏み出すというのは大変で勇気がいることです。私も最初は転職にとまどいがありましたが、今は行動を起こして良かったと思っています。

実は以前にも、ワークライフバランスの面から転職を考えたことはありましたが、そのときはいろいろ考え過ぎて決断に迷って先に進めませんでした。

様々な状況、理由で転職する方がいらっしゃると思いますが、あまり先のことを心配し過ぎず、考え過ぎず、良い機会だととらえて、まず行動してみると良いかもしれません。

仕事と人(自分)と会社というのはマッチングで、こればかりは入ってみないと分からないところもあります。いろいろな選択肢があるなかで決めるのは難しいとは思いますが、私の場合は行動することで良い会社とやりがいのある仕事に巡り会えたので、まずは一歩動いてみることで可能性が広がると思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
小澤 和明

岩上さんとはオンライン相談会で初めてお話ししましたが、最初におっしゃった言葉は「正直、移住も転職も前向きではありません」でした(笑)。

ロジカルに考えれば家族のためにも移住が一番良いものの、一方で今の仕事が楽しいという自分の気持ちの間で揺れ動いているのが強く伝わってきました。どちらも正解になり得る難しい決断だったと思いますが、初回面談の後すぐご家族とも話し合って移住転職を決断されました。

仕事と家族どちらかを選ぶのではなく、どちらも諦めないという気持ちが強かった岩上さん。現在は前職以上にワクワクしながら日々を過ごされていると聞き、私もとても嬉しいです。

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