転職成功者インタビュー | リージョナルHERO
暮らしたい場所へのリージョナル転職を成功させたHERO
長野へのリージョナル転職を見事実現された候補者の香原詩織さん(仮名)にインタビューしました。
長野の大自然に囲まれた製薬工場で働いている香原詩織さん(仮名)。出身地は東京だが、長野へ転職したきっかけは婚約。パートナーが長野の会社に転職することになり、自分も長野への移住を決めた。転職活動はパートナーの転職も手伝ったエンリージョンに相談し、引っ越して2か月目には今の会社で正社員として働き始めることができた。東京以外での生活は初めてで不安もあったが、「来てみれば意外と大丈夫。むしろ、こちらのほうが自分にあっているかも」と話すほど、長野の生活が気に入っているという。「転職して残業がなくなったのも嬉しいです。おかげで、晩ご飯を作って夫を迎える、という理想の生活ができています」と喜ぶ香原さんに体験談をうかがった。
- プロフィール株式会社日本点眼薬研究所 香原詩織さん(仮名) 26歳/大学卒
- 転職活動【転職回数】1回【転職期間】エントリーから内定まで110日間
職業 | 分析業務 | 職業 | 医薬品の品質管理 |
---|---|---|---|
業界 | 計量証明事業 | 業界 | 製薬業界 |
仕事内容 | 水質検査業務(排水、飲料水、冷却水等)、採水業務 | 仕事内容 | 製品試験、バリデーション(工場設備、工程の妥当性の検証)、原材料及び容器の受け入れ検査 |
点眼薬をメインに、ジェネリック医薬品を作っている日本点眼薬研究所の長野工場で、品質管理をしています。品質管理にもさまざまな種類がありますが、私は製品の無菌性や抗菌性の保証を担当しています。製品そのものや製造環境の無菌試験を行ったり、製品に抗菌性があるかどうかを調べる仕事をしています。
東京にある水質検査の会社で分析職をしていました。水道水や工場排水などが、それぞれの基準に適合しているかどうかを調べる仕事でした。大学を卒業した後、その会社に就職し、4年ほど働きました。
26歳の時に婚約し、婚約者が長野の会社に転職することになったので長野へ移住することになりました。それまでずっと東京の実家で暮らしてきたので、知らない土地で生活するのは不安がありました。だからこそ、働いたほうがその土地にも早く慣れるかもと考え、私も長野で仕事を探すことにしたんです。
実は私より先に、婚約者がエンリージョンで転職先を紹介してもらったんですよ。彼から「すごくよくしてもらった。相談してよかった」と聞いていたので、私もお願いすることにしました。実は最初、大手の転職エージェントに相談することも考えていましたが、担当者が約束を守らなかったので「信用できない」と思い、エンリージョンさんだけに絞ったんです。結果は大満足。自分としては、「結婚のために移住してきたことが採用上のネックになるかも」と思っていて、長い目で探そうと考えていたんです。ところがエンリージョンの担当者がすごく親身に動いてくださって、長野に移住してまもなく3社ほど紹介してくれました。しかも正社員として入社できたので、うれしかったです。正社員は無理かも…と覚悟していたので。
今の会社は、東京時代と同じような仕事内容でしたし、自社製品を検査するということで、よりやりがいがありそうだと思いました。あとは、長く働けそうな環境ですね。私は結婚し、出産しても、仕事をずっと続けていきたいと思っていて、この会社ならその希望がかないそうだと感じたんです。福利厚生が充実していて、実際に子育てをしながら働いている女性の社員がたくさんいる、ということが入社の決め手になりました。
担当している作業は簡単な仕事ではなく、大変重要且つ、神経を使う作業になります。しっかりとした教育体制のもと、先輩社員のサポートを受けて、業務を行っています。さらに、新しい分野ですので知識不足も痛感しています。それでも自分で調べながら解決できたときは嬉しいですし、新しいことを覚えていくのはとても面白いです。働きやすさも、すごく感じています。同じくらいの年齢の人が多く、私のように中途で入社してきた人も多いんです。さらに、転職後の方が、時間の余裕もできました。前の会社では21時くらいまで残業するのが当たり前でしたが、今ではほとんど残業はありません。
東京時代は実家から自転車とバスで通勤していましたが、今は車で通勤しています。車通勤はとても楽ですね。自転車みたいに天候に左右されることもありませんし、満員バスのストレスからも解放されました。自分だけの空間なのでとてもリラックスできます。休日もアクティブに楽しんでいます。二人で温泉に行ったり、ちょっと紅葉を見に行ったり、長野は近くにいいところがたくさんありますからね。スノーボードも二人の共通の趣味なんですが、いちばん近いところだと車で30分くらいのスキー場もあります。あとは、野外フェスも大好きなので、今まで知らなかった野外フェスが長野の周りにいろいろあって、とても嬉しいです。
生まれも育ちも東京だったので、友人には心配されたんですが、特に問題はないです。駅前に住んでいるので生活に困ることはありませんし、欲しいものはネットでだいたい手に入りますからね。方言も語尾やイントネーションが少し変わるくらいで、わからない言葉もありません。また東京のように人ごみにぶつかりながら歩く、みたいなこともありませんし、私みたいなのんびりしている人には、こちらの生活のほうが向いていると思います。東京時代のように無駄づかいもしなくなりました。東京にはいくらでも店やモノがあって、見ると欲しくなって買ってしまうものの結局使わない…ということが多かったんです。でもこちらにきて、そういうことがなくなりました。本当に必要と思うものだけを買うようになりましたね。
ほとんどないんですけど、しいて言うと、虫でしょうか(苦笑)。虫が嫌いなんですよ。会社はけっこう田舎のほうにあるので、虫がたくさんいるんです。あとは冬場の雪が心配かな。雪の上で車を運転した経験がまだないので。
早く家に帰れるようになったのはすごく嬉しいです。帰り道に買い物をしても、19時には帰宅できます。それから晩ご飯を作って、夫を待っていてあげられる生活が、今はちゃんとできています。あのまま東京で働き続けていたら、こういう生活はできなかったかもしれません。それでいて好きなテレビ番組を見たり、自分の時間もちゃんとあるので、毎日にゆとりを感じます。 しかも長野は、本当に空気がおいしい。東京にいたときは花粉症がひどかったんですが、こちらに来たらすごく軽くなりました。食べ物も新鮮で、近くのJAに行ったら、朝採れの野菜が安く手に入りますし、「根曲がり竹」など、食べたことのない食材も手に入ります。根曲がり竹を缶詰のサバといっしょに味噌汁に入れるとすごくおいしいんですよ。長野市にいる夫の母に教えてもらいました(笑)。生活にかかるコストも東京とは全然違うと思います。家賃も安いですしね。今の家賃を東京の友達に言ったら驚いていました。
初めての場所で働くのは、私も不安でしたが、働き始めればその会社に自分のコミュニティができます。同僚にわからないことを教えてもらったり、逆に東京のことを教えてあげたりするうちに、人間関係ができていくと、不安はなくなっていきました。来てしまえば、意外と大丈夫というのが実感です(笑)。私はその場所のいいところを見つけるところが得意なんです。東京から長野に移住すると話すと、不便さを心配する友達もいましたが、「東京が上、地方が下」ではないと私は思います。それぞれにいいところがあるのですから、そこを見つけて、素直に楽しむ。そんなふうに考えると、どんな場所でも充実した生活が過ごせるのではないでしょうか。
株式会社エンリージョン 太田 穂積
以前Uターン転職をお手伝いさせて頂いた方がいらっしゃって、香原さんはその方の婚約者。旦那さんから奥さんの転職支援もお願いしたいとのご相談でした。精一杯支援すると心に決めました。転職先の焦点としては2点。①ご結婚に伴う長野県への移住。ご結婚後も長く勤められる会社。②それまでの分析業務の経験を活かし、自社製品を持つメーカーでの品質管理業務に挑戦したいということ。当時お預かりしていた求人案件にはご希望に沿う案件がなく、新しくご紹介できる先を探すことになり、ご縁を結べたのが日本点眼薬研究所さんでした。ご結婚後も安心して働けることが何よりの決め手だったと思います。地方暮らしにも慣れてこられたようで、地元の松本山雅FCのファンにもなって頂いております(笑)。また一緒にサッカー観戦に行きたいですね!