転職成功者インタビュー

日本エスケイエフ株式会社
清水一希さん(購買) 32歳

子育てを考えて妻の地元へIターン。異業種への転職で新しい世界が広がった。

大阪出身の清水さんは、大学卒業後に食品の輸入を手掛ける会社に入社し、充実した日々を送っていた。人生の選択の場面が来たきっかけはコロナ禍だった。感染の不安があるなかで里帰り出産をした奥様の「自分の地元で安心して子育てをしたい」という言葉に、最初は賛成できなかったという清水さん。新しい土地でどんな暮らしができるのか、新しい仕事は見つかるのか、そこに自分は馴染めるのか、そんな不安が大きかったからだ。しかし、迷いを残しながら相談したリージョナルキャリア長野を通じ、再び大きなやりがいを持って取り組める職場に出会えたという。家族揃って過ごす幸せのなか、「長野に来てよかった」と笑顔で話す清水さんの転職ストーリーを追った。(※本記事の内容は、2022年4月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで205日間

転職前

業種
物流業
職種
営業(客先常駐)
業務内容
輸入案件のお客様窓口、輸入貨物のハンドリングなど

転職後

業種
総合機械部品メーカー
職種
サプライチェーンマネジメント(購買)
業務内容
部品の購入や納期、価格の管理など

家族一緒に楽しく暮らすため。ベストな選択肢として選んだIターン。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

日本エスケイエフは、ベアリングの製造・販売で世界トップシェアを誇る総合機械部品およびソリューション提供メーカーのSKF(本社:スウェーデン)の日本法人です。私は長野県茅野市にある工場に入社し、工作機械に使われるスピンドルを製造する部署に所属しています。担当はサプライチェーンマネジメント(購買)で、部品の購入や納期、価格の管理などを行っています。部品を加工・納品してくださるサプライヤーの会社様とのやり取りが主な仕事になります。

入社前のご経歴を教えてください。

大学を卒業後、通関業を手掛ける東京の物流会社に就職しました。輸入品の通関手続きの代行や、港に陸揚げされたコンテナの受け渡し、冷蔵倉庫での保管などを行い、商品をお客様のもとに届けるまでを仕事としている会社です。食品を専門に扱っていて、特に冷凍食品に強い会社でした。私は客先駐在という形でお客様のオフィスで仕事をしていました。新卒から10年弱勤務しましたが、仕事はとても楽しかったです。日本の食料自給率は約40%で外国からの輸入に頼っている部分が大きく、日本の豊かな食を支える一翼を担っているというところで非常にやりがいを感じていました。

転職のきっかけは?

子どもが生まれたことがきっかけです。長野県は妻の出身地です。妻も同じ会社に勤めていて、結婚後も共働きでやっていこうという感じだったのですが、第一子を妊娠したところでコロナの流行が始まって、やはり心配だということで出産をはさんで約1年間、長野の実家に帰っていました。その間にいろいろ思うところがあったようで、「自分が生まれ育った土地で子育てをしたい」と妻から提案を受けました。私としては、最初は反対でしたね。仕事はやりがいを持って楽しく取り組んでいましたし、長野は好きで何度も遊びにいったことはありますが、やはり住むとなると自分にはこれまで縁もない土地なので不安がありました。しかし、妻の意思が固かったことと、思ったよりコロナの流行が長引いたことで気持ちが変わってきました。出産後、緊急事態宣言が解除になったタイミングで、一度、妻と子どもが東京に戻ってきてしばらく過ごしたのですが、休日にどこかに出かけるにしても、まだまだ気をつかったりして、窮屈だなと感じて。いつになったら元に戻るのか見えないところもあって、もちろん長野でもコロナには気をつけなければいけないのですが、のびのびと子どもを育てるなら長野の方がいいのかなと、Iターンを決意しました。

転職活動はどのように進めましたか?

Webで転職支援会社や転職サイトを見ていくなかでリージョナルキャリア長野(運営会社:株式会社エンリージョン)を見つけて、長野県に特化していることが魅力で登録しました。エントリー後、担当コンサルタントの中山さんにお会いして面談しました。私からは、妻の実家がある地域から通える範囲で、なおかつ前職の経験を活かせる企業を希望しました。

今の会社に決めたポイントは?

いろいろな企業を紹介していただいたなかで、購買というポジションがいいなと思いました。前職がお客様と接しながら物流の手配をする仕事だったので、多少は通じるところがあり、自分にもやれるのではないか、やってみたいと感じました。扱っている商品についても魅力を感じましたね。いろいろ調べていくとスピンドルというのは、現在の社会の様々なものを加工するなかで役立っていて、世の中の生活になくてはならないものだということが分かりました。自分としては、人の暮らしに役立つものを扱う仕事がしたいというのは常に思っていることなので、そういう商品であることも決め手でした。

地域や転職先をよく知るコンサルタントからの言葉で不安が消えた。

転職していかがですか?

食品業界から産業機械業界への転職なので、世界が180度変わった感覚です。まだ知らないことだらけですが、未知のものを勉強していくのも楽しいです。会社の同僚からも非常に良くしてもらっています。至らない点が多いなか、すごくフォローしてもらえているので、なるべく早く独り立ちできるように頑張らないといけないなと日々感じているところです。

転職して良かったと思うことは?

長野に来てよかったと思っています。いまは家族3人で賃貸物件に住んでいるのですが、来年くらいにはマイホームを建てたいなと思って、休日は住宅展示場巡りをしています。安心して子育てができて、いろいろな夢も生まれてきて、楽しく過ごせていることが一番です。

困っていることや課題はありますか?

仕事における課題は山盛りで、まずはもっと専門知識を持つことが課題です。仕入れ先の方からの相談や問い合わせにもきちんと対応できて、対等に話せるようになるのが直近の目標ですね。また、いまは2人体制で仕事を行っていますが、過去には1人でこなしていた方もいたという話を聞いて、いつかはそれくらい仕事ができる人になりたいと思っています。

生活面の変化はありましたか?

まずは通勤がとても楽になりました。会社まで家から車で約20分なのですが、東京の電車通勤と比べると本当に快適です。東京にいるとき、緊急事態宣言下で電車内の人の密度が減ったのを経験したのですが、その後、徐々に人が戻ってきたとき、以前よりすごく辛く感じるようになっていたので。そして、一番大きな変化は家族3人で暮らせるようになったことですね。自然豊かな土地なので、子どもが大きくなったら一緒にいろいろ楽しみたいです。東京での子育てとは全然違うんだろうな、と感じています。休みの日は朝早く起きて、ひとりで散歩に出かけたりしますが、本当に気持ちいいですね。近くの山でのトレッキングや、マウンテンバイクもやってみたい。これまでアウトドア派ではなかったんですけど、環境による影響は大きいですね。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

今回はIターンということもあって、迷いや不安があるなかでスタートした転職活動でしたが、実際に「長野にはこういう企業がある」「こういう職種を募集している」という具体的な話を聞くうちに、「こういった業界もあるんだ」とか「向こうでこんな仕事ができるんだ」と分かってきて、長野で働く自分の姿がイメージできるようになりました。日本エスケイエフという会社も、リージョナルキャリア長野から紹介してもらって初めて知った会社でしたし、やはり自分だけで調べるのは限界があって、地域に精通したエージェントに話を聞くのがいいと思いました。私の場合、業界が全く違う転職だったので、本当にやっていけるのかという不安も大きかったですが、転職先企業を深く理解しているコンサルタントの中山さんが、私の前職経験を踏まえて「清水さんならやれると思いますよ」と言ってくださったり、「過去にも別業界から入社した方がいて、今も活躍していらっしゃいます」ということも教えてくださったりして、決断する後押しになりました。やはり、地域をよく知るエージェントに相談するのがいいと思いますし、それで見えてくることがあると思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
中山 祐二

清水さんは、素早いレスポンスと丁寧なコミュニケーションが印象的で、仕事でも素晴らしいパフォーマンスを発揮される方だろうと確信していました。当初は、前職での仕事にやりがいを感じており、長野への移住に対し不安をお持ちでしたので、『次のステージでも活躍できる場所を見つけなければ!』という想いでご支援いたしました。購買の実務経験はありませんでしたが、人の暮らしに役立つものを扱う仕事がしたいという想いがあったからこそ、良い企業に巡り会えたのだと思います。初めての業界、初めての職種。様々なことに慣れるまでに大変なこともあると思いますが、清水さんの持ち味を活かしてご活躍いただけることと期待しています。奥様はUターンで願いが叶い、ご自身も長野の自然豊かな生活を満喫されているということで何よりです。

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