長野県の特色

長野県の基本情報

面積

13,561.56k㎡

2024年3月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より

人口

2,020,000人

2024年3月公表/総務省統計局
「日本の統計2024」より

人口密度

148.95人/k㎡

小数第三位以下四捨五入

長野県の紹介・特徴

海に面していない内陸県で、隣接する県が8県と、その数が全国でもっとも多い県です。「日本の屋根」と呼ばれる飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈は、北・中央・南アルプスの名でも親しまれ、多くの登山客に人気があります。

農業では、高原野菜、果物、花づくりが特に盛んで、恵まれた自然と交通の利便性から全国でもトップクラスの生産量になっています。また2015年、旧長野新幹線の金沢までの延伸で利便性が向上したことにより(現在の呼称は北陸新幹線)、観光客の増加を見込んで各地で観光アピールが行われ、地域活性化への取り組みも盛んです。

平均寿命が長い県としても知られていますが、これには高齢者の就労率が高いこと、また野菜の摂取量が多いことが生活習慣病予防などに繋がっているためと言われています。また、UIターン人気ランキングの上位に常にランクインしている県でもあります。

長野県の
産業・仕事について

産業構造

産業大分類 企業数(社) 割合
卸売業、小売業 14,190 19.5%
宿泊業、飲食サービス業 10,445 14.3%
建設業 9,509 13.0%
製造業 8,096 11.1%
生活関連サービス業、娯楽業 6,443 8.8%
不動産業、物品賃貸業 5,902 8.1%
医療、福祉 4,787 6.6%
サービス業(他に分類されないもの) 4,657 6.4%
学術研究、専門・技術サービス業 3,515 4.8%
教育、学習支援業 1,851 2.5%
農業、林業 1,072 1.5%
運輸業、郵便業 849 1.2%
情報通信業 638 0.9%
金融業、保険業 488 0.7%
複合サービス事業 202 0.3%
電気・ガス・熱供給・水道業 181 0.2%
鉱業、採石業、砂利採取業 50 0.1%
漁業 27 0.0%
合計 72,902 100.0%

(総務省統計局「経済センサス」より)

産業の特徴

長野県の産業構造は第二次産業、中でも製造業の割合が高いことが特徴です。その歴史的背景として、戦前は800を超える製糸工場で国内生糸生産量の約3割を占めていたこと、また戦中に光学機器、航空機部品、通信機、バルブなどの工場約400社が相次いで疎開してきたことから、それらの技術や産業の集約・定着が起こったことが挙げられます。

元来の立地条件の良さもあって、技術集約型・加工型の産業が発達しており、現在では顕微鏡、拡大鏡などの光学分野では国内シェア81.8%、電子部品・デバイス・電子回路の出荷額では全国2位となっています。

また、ニッチ市場で活躍する製造業が多く、世界シェア・国内シェアトップを誇る、知られざる中小企業が多数あることも特色です。県の策定する「長野県ものづくり産業振興戦略プラン」の中期戦略では「健康・医療」「環境・エネルギー」「次世代交通」などの分野や、拡大するアジア新興国市場等への展開を目指す取り組みが行われていました。

一方、肥沃かつ広大な敷地と、豊富な水量に恵まれていることもあり、高原野菜の栽培を中心とした農業や、味噌の醸造、日本酒、ワイン、シードル、飲料をはじめとする食料品製造業も盛んです。

※参照:日本銀行松本支店HP、経済産業省「工業統計調査」、長野県「長野県ものづくり産業振興戦略プラン」

有効求人倍率・平均年収

有効求人倍率
(2024年9月/厚生労働省
「一般職業紹介状況」より)
1.30倍
平均年収(男女計)
(2024年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額)
32歳/435.7万円
37歳/465.2万円
42歳/510.3万円
47歳/509.2万円

上場企業一覧(証券コード順)

社名 本社所在地 業種 市場

ホクト株式会社

長野県長野市

水産・農林業

プライム

株式会社ヤマウラ

長野県駒ヶ根市

建設業

プライム

株式会社守谷商会

長野県長野市

建設業

スタンダード

北野建設株式会社

長野県長野市

建設業

スタンダード

旭松食品株式会社

長野県飯田市

食料品

スタンダード

株式会社サンクゼール

長野県上水内郡

食料品

グロース

綿半ホールディングス株式会社

長野県飯田市

小売業

プライム

株式会社電算

長野県長野市

情報・通信業

スタンダード

株式会社シーティーエス

長野県上田市

サービス業

プライム

キッセイ薬品工業株式会社

長野県松本市

医薬品

プライム

株式会社高見澤

長野県長野市

卸売業

スタンダード

エムケー精工株式会社

長野県千曲市

金属製品

スタンダード

日本スキー場開発株式会社

長野県北安曇郡

サービス業

グロース

株式会社エラン

長野県松本市

サービス業

プライム

株式会社土木管理総合試験所

長野県長野市

サービス業

プライム

日精エー・エス・ビー機械株式会社

長野県小諸市

機械

プライム

日精樹脂工業株式会社

長野県埴科郡

機械

プライム

株式会社竹内製作所

長野県埴科郡

機械

プライム

ミネベアミツミ株式会社

長野県北佐久郡

電気機器

プライム

株式会社共和コーポレーション

長野県長野市

サービス業

スタンダード

株式会社ミマキエンジニアリング

長野県東御市

電気機器

プライム

株式会社鈴木

長野県須坂市

電気機器

プライム

日置電機株式会社

長野県上田市

電気機器

プライム

株式会社キョウデン

長野県上伊那郡

電気機器

スタンダード

双信電機株式会社

長野県佐久市

電気機器

スタンダード

株式会社サンコー

長野県塩尻市

電気機器

スタンダード

新光電気工業株式会社

長野県長野市

電気機器

プライム

KOA株式会社

長野県伊那市

電気機器

プライム

サンリン株式会社

長野県東筑摩郡

卸売業

スタンダード

タカノ株式会社

長野県上伊那郡

その他製品

スタンダード

株式会社タカチホ

長野県長野市

卸売業

スタンダード

株式会社マルイチ産商

長野県長野市

卸売業

名証メイン

株式会社八十二銀行

長野県長野市

銀行業

プライム

エフピー介護サービス株式会社

長野県佐久市

サービス業

スタンダード

※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。

転職市況サマリー

製造業が盛んな長野県は、県内労働人口約103万人のうち約21万人、実に5人に1人が製造業に従事しています。戦時中に首都圏から移転した疎開企業のほか、現在では首都圏へのアクセスの良さから大規模な工業団地が県内各所に造成され、多数の機械、電気、電子系メーカーが生産拠点を構えています。また、きのこ、味噌など長野県ならではの食材を扱う食品メーカーも、多数存在しています。

当社で取り扱う求人も、こうした産業特徴から電気/機械系の技術者が最も多く、続いて営業、総務や経理などの専門事務、建築土木系技術者、ITエンジニアがTOP5となっています。

企業の採用動向については「短期成果」がキーワード。「海外事業責任者の経験者採用」「開発重点領域のエンジニア採用」「業務フロー再構築のためのDX人材」など、これまで以上に即戦力性を重視するモードに変化しています。それに伴い、転職時の平均初年度年収(当社実績)も2017年391万円から2022年464万円と、73万円上昇しています。

※参照:総務省「令和2年国勢調査」

長野県の暮らしについて

家賃相場(月平均/円)

1R(20~29㎡) 36,252
1LDK(40~49㎡) 44,504
2LDK(50~59㎡) 49,231
3LDK(60~69㎡) 50,735

(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)

地価(坪単価平均/円)

1 軽井沢町 241,818
2 長野市 238,876
3 松本市 213,191
4 茅野市 152,727
5 諏訪市 150,523

(2024年3月公表/国土交通省「地価公示」より)

ライフスタイル

長野県は、新潟との県境では積雪が2mを超える地域がありますが、それ以外の地域では積雪は少なく、冬場は晴天の日が多いのが特徴です。「放射冷却」の影響で地表面の温度はどんどん下がっていき、平地でも朝の最低気温が-10℃以下の日もあるほど、冬場は厳しく冷え込みます。自動車の窓ガラスが凍ってしまうため、スクレイパーや溶氷スプレーが数多く店頭に並びます。

そんな気候の長野県では、持ち家率も高め。二重サッシ、断熱材などで寒さ対策がされており、こたつ・ストーブ・暖炉を使用する家庭が多くあります。主な移動手段は車で、「一家に一台」ではなく、「一人一台」が主流です。

通勤方法・時間

公共交通機関を利用する場合、最寄り駅が会社から離れた場所にあったり、便数が少なかったりすることから、車での通勤を選択されている方が大半です。通勤で自動車を利用される方の割合は73.7%と全国平均46.9%に比べて高く、また、通勤時間(片道)は30分以内の方が全体の76.5%です。

※参照:総務省「令和2年国勢調査」、総務省「平成30年住宅・土地統計調査」

自治体による暮らしの支援

長野県と県内市町村では、東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)、愛知県、大阪府から県内で一定の就業または創業しようとする方に対し、「移住支援金」を支給しています。単身の場合は最大60万円、二人以上世帯の場合は最大100万円、さらに18歳未満の世帯員がいる場合は1名につき最大30万円が加算されます。

注:支援を受けるにはさまざまな条件があります。

また各市町村で独自の支援も行っています。詳細は各自治体のホームページをご覧ください。

参照:長野県HP

長野県の子育て・教育について

幼稚園・保育園数

国公立 私立
幼稚園 8 83

(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

国公立 私立
保育所 363 104
幼保連携型認定こども園 7 38
保育所型認定こども園 40 10

(2023年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)

子育てのしやすさ

自然豊かな土地でのびのびと子育てができる地域です。観光名所やレジャー施設、大型ショッピングセンターも車で気軽に移動できる範囲にあり、家族で出掛ける時間を作ることができます。

夏休み・冬休み期間に、プール・スケート場・スキー場で地元の子供無料デーがあったり、各地で開催される花火大会や秋祭りなど、イベントも満載です。

学校数

国公立 私立
小学校数 353 6
中学校数 184 9
高校数(通信教育を含む) 82 26
大学数 5 6

(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

教育環境

実に県土の78%が森林という、豊富な自然環境を擁する長野県。そのため県は、この豊かな環境や地域資源を活かした保育環境を整備するため「信州型自然保育認定制度(愛称:信州やまほいく)」を2015年から導入し、すべての子どもたちの健やかな成長を目指しています。

小中学校をみると、長野県では公立校が主流ですが、近年では都市部ほどではないものの特色のある私立学校も新設され、選択肢が増えました。例えばインターナショナルスクールや中高一貫校、大学付属の小中学校、進学に力を入れている私立などがあり、教育方針に合わせた選択が可能です。

大学は国立の信州大学をはじめ11校を擁しますが、近隣都市圏へのアクセスが良好なこともあり、約8割が県外の大学に進学しています。

※参照:長野県HP、長野県教育委員会HP

自治体による子育て・教育の支援

子育て家庭が買い物などの際にカードを提示すれば、割引など各種サービスを受けることができる「ながの子育て家庭優待パスポート事業 (18歳未満の子供がいる家庭が対象)」があります。

また、共働き家庭などの留守家庭のおおむね10歳未満の児童が対象の「放課後児童クラブ」は、放課後や長期休暇などに小学校の余裕教室や児童館、公民館などを利用し、遊びや生活の場を提供するサービスで、児童の健全な育成を図ることを目的とした取り組みも行われています。授業日や長期休業日のほぼ毎日、時間も比較的遅くまで実施しているのが特徴です。

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