株式会社サンプロ
並木 智弥さん(仮名・経理) 33歳
監査法人から会社経理へ。積み重ねた経験とともに、成長期の会社を支えたい。
公認会計士の資格を持ち、東京の監査法人で上場企業の会計監査を担当してきた並木さん。いつかは故郷の長野に戻りたいと思いながらもタイミングを掴めずにいたが、32歳の時、「学べることは学べた」という達成感とともに、次のステージへ進むことを決意。経理として将来的には会社の経営をサポートできるようになっていきたい、これから成長していく会社とともに歩みたい、という理想を持ってUターン転職に取り組んだ。
そして、まさに長野県の成長企業のひとつである住宅会社「サンプロ」に転職。同僚と一緒にマラソン大会に出場するなど会社にも溶け込み、「長野に帰ってきて、人間らしい生活を送れています」と笑う並木さんに転職体験談を伺った。
※本記事の内容は、2023年4月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 1回
- 活動期間
- エントリーから内定まで234日間
転職前
- 業種
- 会計事務所
- 職種
- 会計監査
- 業務内容
- 上場企業等の会計監査を担当。クライアントが作成した決算資料のチェック、内部統制の確認など
転職後
- 業種
- 建築業、不動産業
- 職種
- 経理
- 業務内容
- 入出金管理、請求書管理、決算業務など
「いつかは」と思っていた長野へのUターン。30歳を過ぎたタイミングで転職を決断。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
株式会社サンプロは、長野県内で住宅の設計・施工やリノベーション・リフォーム、不動産売買などを手掛けている住宅会社です。私は塩尻市にある本社に勤務していて、経理を担当しています。今は入社してまだ日が浅いので、会社や事業について学んでいるところです。
入社前のご経歴を教えてください。
出身は長野の諏訪地域で、高校まで地元で過ごし、大学は関西、大学院で東京に行きました。就職は長野に戻るという選択肢もあったのですが、結果としては東京で就職しました。
公認会計士試験に合格していたため、監査法人に入り、上場企業の会計監査を行っていました。クライアントが作成した決算資料のチェックや、内部統制の確認といった仕事です。
転職のきっかけは?
「いつかは長野に戻ろう」という気持ちはずっとあったのですが、きっかけが無いまま過ごしていました。しかし、ここ数年忙しすぎたこともあって、「タイミングとしてはそろそろかな」と思ったのがひとつの理由ですね。
また、監査法人でひと通りの業務を経験し、学べるものは学んだと思えたことも大きいです。自分としては、この先もずっと会計監査をしていくのかと考えたら、そうではないなと思っていたので。
監査法人で働いていた人は、企業の経理やコンサルタントに転職するケースが多いのですが、自分は一般事業会社の経理がいいと思っていました。年齢が上がるに従って転職も難しくなると聞いていたので、30代前半くらいがちょうどいいタイミングかなと考えました。
あとは、コロナ禍以降は在宅勤務が9割で、6.5畳の狭い1Kの自宅でずっと作業しているのもしんどかった、というのもありますね。
転職活動はどのように進めましたか?
2021年の夏に、「とりあえず長野の転職の様子を知りたい」と考え、インターネットで検索して長野に強そうだと感じたリージョナルキャリア長野(運営会社:株式会社エンリージョン)にエントリーしました。
コロナ禍以前に、東京の管理部門・経理部門に特化した転職支援会社と話をしたことがあったのですが、その時は扱っている中に長野の求人は多くなさそうだと感じていたので、今回はリージョナルキャリア長野にお願いしようと思いました。
コンサルタントの小澤さんが相談に乗ってくれたのですが、その時はまだ気持ちが決まり切っていなくて、「いつになるか分からないけれどいつかは長野に転職したい」という感じで相談させてもらいました。しかし、そこから約半年後、年が明けたくらいに転職を決意して、あらためて小澤さんに連絡しました。
小澤さんには、第一希望として「会計事務所にいたので経理周りのことをやりたいです」とお伝えしました。また、いま成長しているような会社、今後成長していきそうな会社を希望していること、さらに経営者に近く、経営をより身近に感じられるような会社で仕事をしたいという希望も伝えました。
今の会社に決めたポイントは?
サンプロは、まさにいま成長している会社で、そこに自分も一緒に入ってやっていけたらいいなと思いました。社長との面談を通じて、とても熱意のこもった話にも魅力を感じました。ここなら、会社の成長を見られますし、経営者に近い立場で働けそうだと思えたのが決め手ですね。
それから、面接の前に小澤さんが「面接を受けるなら、実際にサンプロ社が建てたモデルルームを見た方がイメージが湧いていいんじゃないでしょうか」と言って調整してくださって、見学に行けました。
その時に社員の方とも話をして、この会社が持つ明るくて柔らかい雰囲気を知ることができ、入社後のイメージもできたので、とても良い機会を用意していただいたと感謝しています。
将来的には経営をサポートできるくらいに成長していきたい。
転職していかがですか?
会社として「ブランディング」という言葉を大事にしていて、作っているものや提供しているサービスだけでなく、社員もどう見られるかを大事にしましょう、ということを徹底しているんです。
それを踏まえて、例えば、出社するときの服装は自由なのですが、自分がどう見られるかを考えて、きちんとした印象になるよう気をつけながら服を選んでいます。ようやくその雰囲気を掴んできました。
職場の雰囲気は明るくて、居心地もいいです。私の部署は総務と経理が一緒になっていますが、そのなかで経理は私を含めて3名です。前職ではいろいろな会社の経理の方と一緒に仕事をしてきたのですが、その経験を踏まえて感じたのは、サンプロの経理の皆さんは能力が高くて、しっかりしている印象です。
転職して良かったと思うことは?
東京に居た時は、「給与は高いけど、労働時間も長かった」という印象です。いまは年収こそ下がりましたが、自分の時間が増えて、仕事に追われるだけではない日々を送れています。人間らしい生活ができているので、転職して良かったなと思っています。
困っていることや課題はありますか?
今までは経理をチェックする立場で、クライアントが作った決算書などを確認することが仕事でしたが、これからは自分が作る側に回ったので、まずはひと通りの手順を吸収しなければいけないと思っています。
長期的な視点としては、経理の経験を積んだ後は、経営をサポートできるような仕事ができたらいいなと思いますね。会社からもそういう部分を期待されてくると思うので、頑張っていきたいです。
生活面の変化はありましたか?
時の流れがゆっくりになったなと感じます。前職は日々締め切りに追われていて、週末も休まずに仕事をすることが多かったのですが、いまはちゃんと休みが取れますし、長野という土地の雰囲気も穏やかですね。
中学・高校では陸上部で長距離をやっていたのですが、最近久しぶりに走り始めました。会社の人たちからマラソン大会に出ようと誘ってもらったので、いまは3日に1回ペースで練習しています。会社には他にも部活があって面白いですし、入社したばかりの自分を誘ってくれたのもうれしかったです。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職にあたっては、まずは情報を集めることが大事だと思います。私の場合は、コンサルタントの小澤さんにいろいろ教えていただいて、希望の転職を叶えることができました。いろいろな方から話を聞くことがすごく大事ですし、それは仕事を探していくさまざまな場面で役立つと思います。