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転職ノウハウ2023.01.19

面接準備のアドバイス

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リージョナルキャリア長野の太田です。

慣れない面接に向けての準備、何をすれば良いのかお困りの方も多いと思います。

年間150名以上の方の転職相談を受けている私にとっても、お手伝いさせていただく方と進める「面接対策」は最も力が入る場面でもあります。

日々アドバイスさせていただいている内容の一部をご紹介したいと思います。

面接に臨むうえでのスタンスを整える

・面接では何を聞かれるのですか?

・何をアピールすれば良いですか?

・NGワードはあるのですか?

などは面接に向けての打合せの場で良く聞かれる質問です。

「なるべく自分を良く見せたい」「できれば高い評価(点数)をいただきたい」と思う気持ちは良く理解できますが、それは面接に向かうスタンスとしては本質的ではないと私は考えます。

試験対策のように「この質問に対しては、こう答えよう」という準備は間違ってはいませんが、まずは企業側が面接を行う意図を考える必要があります。

企業側が面接する意図としては、職務経歴書には書かれていない、人柄、性格、考え方、志向の理解を深めるのと同時に、自身のことをどのように語るのか、というコミュニケーションの面を測るということが挙げられます。

もちろん経験、スキルの確認もあると思いますが、面接においてその人の採用可否を判断するうえでむしろ重要になるのは、職務経歴書では判断できない上記のような「ヒューマンスキル」の確認になってくるでしょう。

このような前提を考慮すると、面接に臨むうえで重要になってくるスタンスは、

・自身のことを素直に語ること

・経験のみならず、人柄、考え方、志向も含め、自身のことを相手に良く理解してもらうこと

・面接はテストの場ではない、相互理解の場であると認識すること

になってきます。面接を終えて面接官の方に「今日は●●さんのことが良く理解できた。これで安心して話を先に進められる」と思ってもらえたら面接は成功であると、私は考えます。

転職理由をどう伝えるべきか?

「転職理由で本音を伝えることによってネガティブな印象を与えるのではないか?」

多くの方が面接でぶつかる壁だと思います。前述したように転職理由をお話しする場面でも「素直に自身のことを語る」というのが大切です。

ある企業の面接官の方が以前私に打ち明けてくれたのが、「転職理由は何でも良い。少なくともその方が転職する本当の理由を教えてくれさえすれば(本音を話そうというスタンスを示してくれれば)・・・」ということでした。

つまり、面接官の方々も転職するには相応の理由があり、転職を考えるほどの事情があることは簡単に推察できるのです。

転職理由とは「良い理由」「悪い理由」ではなく、それぞれの個人が抱える感情や事実でしかなく、基本的には第三者が「それは良い理由、悪い理由」と判別できる類のものではないはずです。

もちろん面接官の感情もあるので、表現の仕方には配慮しなければなりませんが、努めて本心を、「起きている事実」と「その中で抱いている感情、思い」をバランス良く相手に「打ち明ける」というスタンスが重要になってきます。

そうすることによって「●●さんは自分と誠実に向き合ってくれている」という印象も与えられるでしょう。

具体的なエピソードを準備する

自己紹介、転職理由、志望動機の流れが終わると、その後は経験内容の深掘りに移っていきます。

「●●はできますか?」→「はい、できます」だけだと何だかシラケてしまうような気がします。

冒頭の内容を借りるとすると、「自身のことを理解してもらう」うえでの相手に対するホスピタリティが足りていません。そういった場合有効なのが、「具体的なエピソードを交えながら話す」です。

例えば「●●はできますか?」→「はい、できます。過去に●●といった場面で、●●といった課題があり、●●を用いて課題解決に結びつけました」というような使い方です。

面接官の方からすると、職務経歴書の文面を眺めているだけでは案外仕事の情景が浮かびづらいものです。

転職者の方にとっては何気ない日常の一部だと思うのですが、そうした場面を切り取り、具体的なエピソードを伝えることによって、面接官にとっては仕事の情景が一気に広がり、転職者の理解が一気に進むケースがあります。

「自身のことを良く理解してもらうこと」の一助になるのです。

面接のどういった場面でエピソードトークすることになるかは分かりませんが、過去のキャリアの棚卸をする中で、「達成感を感じた仕事」「失敗した苦い出来事」「できなかったことができるようになった体験」「仲間と何かを成し遂げられた思い出」などを振り返り、面接官に伝えられる準備をすることをお勧めします。

そうすれば、会話の場面場面で「あっ、今回はこのエピソードを交えよう」とアドリブも利かせられるでしょう。そして、そのエピソードの一つ一つが「自身を理解してもらう」うえで大いに役立ってくるのです。

以上は私が考える「面接準備のアドバイス」の一部になります。

まだまだお伝えしたいことはたくさんあるのですが、そう考えると面接(コミュニケーション)とは実に奥深いものだと考えさせられます。

また実際の支援の際に皆様により詳しくお伝えできればと思います。まずはご参考にしていただけますと幸いです。

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この記事を書いた人

コンサルタント 
太田 穂積

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