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転職ノウハウ2023.03.16

中途採用面接の「自己紹介」における心構えと準備の仕方

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リージョナルキャリア長野の小澤です。

企業の面接を受ける際、転職理由や志望理由、過去の経験が上手く伝わるようにどうやって話そうかと準備される方は多いと思いますが、案外忘れがちなのが「自己紹介」です。

私自身、過去の転職活動で、用意してきた転職理由を忘れないようにと意識をしている中で、いきなり自己紹介を振られて頭が真っ白になった経験があります。

そうならないためにも、今回は皆さまに「自己紹介」の準備の仕方をお伝えします。

自己紹介の意味を考える

自己紹介を正しく行うためには、なぜ自己紹介が求められるのかを考える必要があります。

そもそも履歴書、職務経歴書を提出しているはずなのになぜ自己紹介を求められるのか・・・実は「自己紹介」自体に特に意味はありません。

少なくとも、自己紹介に判断基準や採点項目はありません。意図をもって自己紹介を聞いている面接官は、ほぼいないのです。

しかし実際には、自己紹介の時点で採用を決断していたり、逆に自己紹介がいまいちだったため採用を見送りになったりすることは、面接の現場ではよくあります。

判断基準はないのに自己紹介が合否を分けるということは、第一印象が如何に大事か、ということですね。

面接官の特に意図のない、しかし重要な問いかけにどうやって答えるのか・・・それは相手の気持ちを察するしかありません。

「ここまで読ませておいてそんな無責任な!」と思った方、ご安心ください。次項から順を追って解説します。

①面接官の気持ちを察する

まず最も大事なのは面接官の気持ちを察することです。

案外忘れがちな前提ですが、面接を受けているのはあなた一人ではありません。同時に面接を受けているライバルもいれば、過去にもたくさんの方が面接を受けていて、それはもう本当に多種多様です。

面接官も、「今日はどんな人が来てくれたのだろうか(≒期待通りの人だろうか)」という不安を抱えて面接に臨んでいるのです。

この不安を解消することが、面接の一番初めに行うべきアクションとなります。そして往々にして、そのタイミングは「自己紹介」となるのです。

②面接官の不安を察する

面接官の不安をさらに深掘りしてみましょう。面接官は、頭の中で次のような不安が混然一体となった状態で面接をスタートします。

・どんな性格だろうか(社風とマッチしそうか)

・長く働いてくれるだろうか

・経験はマッチするだろうか

・そもそもどんな気持ちで面接に臨んでいるのだろうか

ですから、面接のできるだけ早い段階でこれらを解消することが、面接を有意義に進めるための秘訣となります。

もちろん面接官の不安はケースバイケースです。人事担当者なのか役員なのか、一次面接なのか最終面接なのか、20代の転職か50代の転職かなどで面接官の不安は変わってきます。上記を参考に、面接官の気持ちを想像してみてください。

③変化球にも動じない

自己紹介を投げかけられる際、「変化球」になることもあるので注意しましょう。例を挙げて解説します。

Q「自己紹介も交えて経歴を教えてください。」

この場合、面接官が本当に聞きたいことは経歴でしょうか?おそらく違います。

なぜなら経歴は職務経歴書を見れば一目瞭然ですので、ここでわざわざ経歴を聞く必要はありません。

自己紹介と併せて聞かれていることから、面接官の質問を翻訳すると、「弊社はあなたのご経験やスキルに期待して面接にお越しいただきました。あなたはどうお考えですか?」になると思います。

ですので、回答例としては下記のとおりです。

A「本日は面接のお時間をいただき誠にありがとうございます。私は新卒から●●を中心に経験をしてきており~中略~特に●●の領域で強みを持っています。今後さらにスキルを伸ばしていきたいと考えたときに、貴社の募集を知りました。私にとってはチャレンジになると思いますが、キャリアップを目指せると思い応募させていただきました。本日はよろしくお願いいたします。」

ここで重要なのは、自分自身の経歴の事実だけではなく、「自分の経歴を、応募企業で働くにあたってどう考えているか」です。

小難しい書き方になってしまいましたが、大切なのは、前項で挙げた「社風にマッチしそうか」「どんな気持ちで面接に来ているのだろうか」という、面接官の不安を解消することです。変化球が来たとしても落ち着いて、相手が何を不安に感じているかを想像して回答しましょう。

たとえたどたどしい自己紹介になったとしても、面接官の気持ちを察することさえできれば、練習したテンプレよりも圧倒的に刺さる自己紹介になるはずです。

転職活動をされている皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

コンサルタント 
小澤 和明

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